アマチャ

学名:Hydrangea serrata (Thunb.) Ser. var. thunbergii (Siebold) H.Ohba
科名:アジサイ科
用部:葉
用途:甘味料
説明文:
本州中部地方の林内に生える落葉低木。古くからお茶として親しまれ、灌仏会(花祭り)に使用するため各地の寺院の庭などにも植えられている。薬用甘味料として日本薬局方にも収載されている。ヤマアジサイの一変種がアマチャであるが、一般には、他の変種も含んで甘味の強い系統がアマチャと称して栽培されている。5〜6月枝先に散房花序をつける。アジサイと同じように、花弁に見えるのは萼片が変化したもの。
幼児で嘔吐、悪心などの中毒の報告があるが、有毒成分の存在はこれまで報告されていない。飲み方としては2〜3gを1ℓの水で煮出すのが適当とされ、濃いアマチャは避ける。

薬草の詩:
生の葉をかんで、みても、少しも甘くありません。葉を発酵させてはじめて甘くなります。甘味の成分は、サッカリンの2 倍もあるのです。
4月8日、花祭り、灌仏会(かんぶつえ)に、お釈迦様の像に甘茶を煎じて、その汁をかけます。それを飲むと駆虫作用があるとか、家の周りにまくと悪魔よけになるとか、言われていました。                   (竜)

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