キンモクセイ

学名:Osmanthus fragrans Lour. var. aurantiacus Makino
科名:モクセイ科
用部:花
用途:歯痛、うがい薬
説明文:
中国南部原産の常緑小高木。モクセイ(ギンモクセイ)の変種の一つが、江戸時代に日本へ伝わってきたもの。「木犀」の名は樹皮が動物の犀の足に似ていることから。国内では主に庭木や街路樹として植えられており、雄株しか存在しないため挿し木で増やす。秋に小さなオレンジ色の花が無数に咲き、特有の強い芳香を放つため近くを通るとすぐに分かる。
中国ではモクセイの変種が数多く栽培され、花冠を白ワインに漬けた「桂花陳酒」や、茶に混ぜた「桂花茶」として利用されている。

薬草の詩:
昼さがりの太陽が幾分黄色味をおびてくるころは、秋分の日もぐんと近くなります。そして、もう一段と夏が遠のき、朝、タひんやりと肌に涼を感じる季節がきたと思うある朝、ふーっとキンモクセイの匂いがします。それは、きまって朝です。
日本の秋はこうして確実にやってくるようです。                      (双竜子)

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