イチイ

有毒植物
学名:Taxus cuspidata Siebold et Zucc.
科名:イチイ科イチイ属
用部:①枝葉/②果肉
生薬名:①一位葉
用途:①咳止め、糖尿病、通経、利尿 ②果実酒、食用

説明文:
常緑針葉樹で刈り込みなど手入れが容易なため、生垣や庭木としてよく植えられる。木材としては、質が緻密で、光沢があり、古代日本の高官が持つ笏に使われたため和名のイチイ(一位)とされたという説がある。別名はアララギ。雌雄異株で雌の木になる赤い実の果肉(仮種皮)は甘く、食べられるが、中の種子は4~5粒食べただけで死に至ることもある。良く熟した果肉を酒につけ、オンコ酒として咳止めや緩下剤として用いたり、かつては枝葉を糖尿病、通経、利尿などに効果があるとする民間療法があったものの、果肉以外すべての部位にタキシンという毒性の強いアルカロイドを含むため、素人は用いない方が良い。

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