サルトリイバラ

学名:Smilax china L.
科名:サルトリイバラ科シオデ属
用部:根茎
生薬名:菝葜(ばっかつ)
用途:おでき、腫物

説明文:
つる性の低木で、秋には赤い実をつけるのでひときわ目立つ。ところどころに棘があり、サルがこのつるの藪に追い込まれると逃げられなくなることからこの名がついたとされている。煎服し、おできやにきび、はれもの、むくみなどに用いる。
日本においてはサルトリイバラを一般的に「山帰来」と呼んでいるが、中国では棘の無いケナシサルトリイバラの根茎を用い、これは日本には自生していない。「山帰来」とは、その昔、病気や高齢のために山に捨てられた人が、根を食べて、元気になり山から戻ってきたことに由来するといわれている。
鹿児島ではこの葉を「かからん葉」と呼び、郷土菓子の「かからんだんご」を包むものとしてよく知られている。

前の記事

ザクロ

次の記事

ツクシシャクナゲ