センニンソウ

有毒植物
学名:Clematis terniflora DC.
科名:キンポウゲ科センニンソウ属
用部:葉
用途:扁桃炎

説明文:
落葉性のつる草。茎は長く伸び多岐に分かれ円柱形。和名は痩果に付く綿毛を仙人の髭に見立てたことに由来。別名をウマクワズ(馬食わず)ウシノハコボレ(牛が牧草と食べると歯が抜ける)などといい有毒植物である。北海道南部、本州、小笠原諸島、四国、九州、沖縄に広く分布。センニンソウ属は世界に300種、日本には20種以上あり、花の美しいカザグルマやそれに類似する外国種が栽培され、クレマチスと呼ばれている。扁桃炎の痛みに生葉をもんで手首の内側に貼りったり、神経痛・リウマチの痛みに患部に貼り付ける民間療法がある。

薬草の詩:
7~8 月ごろ、十字形に開いた白い花をたくさんつけて、葉の葉柄で他のものにからみついて伸びている姿を、日当たりのいい野山の道ばたでよく見かけます。名前は、花後に果実の先につける、ふわふわとした羽毛のようなものを仙人のひげに見たてたものです。
カブレを起こしやすい植物ですので、気安くさわってはいけません。牛や馬も食べないそうです。                            (正)

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