アサガオ

学名:Ipomoea nil (L.) Roth
科名:ヒルガオ科
用部:種子
用途:利尿・峻下作用
生薬名:牽牛子(けんごし)
説明:
日本へは遣唐使が、種子を薬用として持ち帰ったものが初めとされる。花の美しさに着目され、園芸用として盛んに品種改良が進んだものである。名前の由来は早朝から花を咲かせる貌(かお)ということによる。薬用部分は種子で生薬名は「牽牛子(けんごし)」という。古来中国では非常に高価な薬であったため、対価に牛を牽いて行ったことに由来するとされる。種子を粉末にして下剤や利尿薬などとして用い、医薬品に関する規格書である『日本薬局方』にも収録されている。漢方処方の八味疝気方にも配合されるが、作用が激烈で量を間違えると、嘔吐、下痢、腹痛、血便、血圧降下を起こし、素人判断での使用は危険が伴う。

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