サジオモダカ

学名:Alisma plantago-aquatica L. var. orientale Sam.
科名:オモダカ科
用部:塊茎
用途:利尿、止渇
生薬名:沢瀉(たくしゃ)
漢方薬:五苓散,猪苓湯,八味地黄丸
説明:
日本の東北地方以北からアジア北東部に分布する多年草で、湖沼やため池などの湿地に生育。根茎は塊状で楕円形の多数の葉を叢生する。夏~秋に60~90㎝の花茎を出し多数の白色小花(3弁花)をつける。オモダカの語源ははっきりしないが、人の顔に似た葉を高く伸ばしている様子を面高とされたとも中国語の湿地を意味するオモダクからとられたともいわれる。葉形がさじ(スプーン)に似るのでこの名前がついた。漢方で用いる生薬「沢瀉」は塊茎で通例周皮を除いたもの。アリソール(トリテルペン)などの成分を含み、利尿、止渇などの作用がある。八味地黄丸、五苓散などの構成生薬である。

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