健康教室を開催してみよう!

<はじめに>

最近、薬局で健康教室を開催し、地元の方々から高く評価されている薬局が全国的に増えています。薬局の新たな機能をアピールすることによって、地域の方々の未病・予防に貢献しているという実感が、当該薬局の薬剤師のやる気に繋がっているのではないかと思います。

ところで、いざ「健康教室を開催する」するとなると、何をどうしたらいいのか、人は集まるのか、など、雲をつかむような感覚をもたれ、しり込みされている方も多いのではないかと思います。そこで、より多くの薬局に、安心して「健康教室」を開催していただけるように、鹿児島県薬剤師会薬局の「健康教室」開催のノウハウを公開することにしました。参考にしていただき、是非、「健康教室」を開催して、薬局の新たな機能を地域の方々に伝えてみてください。

目次

  1. 健康教室開催の心得
  2. 県薬剤師会薬局での健康教室
  3. 健康かごしま21関連資料
  4. 検体測定について

 

<健康教室開催の心得>

 ①健康教室の対象は、現在治療中の患者さんではない。

(ア)定期的に医療機関を受診していない方を対象に、健康維持や疾病予防のお手伝いをするということです。

(イ)薬局時実施した検査は、あくまで目安であり、特定検診や健康診断の代わりとはなりません。

 ②近隣の医療機関等との連携が必須

(ア)近隣の医療機関と話し合い、連携を取り合って、トラブルとならないように注意する必要があります。

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<県薬剤師会薬局での健康教室>

県薬剤師会薬局では、平成27年8月より年に2回程度の頻度で「健康教室」を開催してきました。開催当初は、どのように開催してよいか全くわからず、また、本当に地域の方々に来ていていただけるのかもわからず、不安を抱え手探りの状態でした。当初は、参加者20人程度でしたが、新聞折り込み広告や参加者の口コミなどもあり現在は25~30人程度の方が参加していただけるようになりました。さらに、回を追うごとに色々な工夫も取り入れ、また、必要な検査器具なども取りそろえることができ、現在、一定の形に落ち着いています。

県薬剤師会薬局の健康教室は、主に「おくすり相談」と「健康チェック」の2部に分かれています。以下に、それぞれの具体的な内容などを示しながら、これまでに開催してきた「健康教室」を通して得られたノウハウをご紹介します。参考にしていただき、是非、「健康教室」を開催していただければと思います。

参加者は、最初は、数名でかまいません。思い切ってやってみるとよいと思います。

①「近隣住民への健康教室開催の案内方法」

左に示したようなポスターやチラシ(雛形は、こちらです。ご自由にお使いください。)を作成し、「健康教室」開催の2週間程度前に薬局に掲示、また、薬局で配布しています。さらに、近隣地域住民を対象として3000部のチラシを新聞の折り込み広告として配布しています。チラシの印刷には1万円程度(自前)、新聞折り込み広告依頼に1万円ほどかかっています。因みに、スタッフ募集の案内と締め切りのFAXで2万円程度かかっています。