ヤブラン

学名:Liriope muscari (Decne.) L.H.Bailey
科名:キジカクシ科
用部:根の肥大部
生薬名:大葉麦門冬(だいようばくもんどう)
用途:滋養強壮、鎮咳、去痰、催乳
説明文:
本州、四国、九州の林床などで普通に見られる常緑性の多年草である。ほぼ一年中同じ草姿を保ち、性質が強く、丈夫で手のかからない植物なので、古くから緑化や造園の植栽材料として広く利用されている。夏に淡紫色の小花を穂状に沢山つけ、花が終わると6~7㎜の光沢のある実をつけ、黒く熟す。藪の中に生え、葉の形が蘭に似ているためヤブランと呼ばれる。
ひげ根に肥大する部分があって、その紡錘形肥大部を秋に採取し乾燥したものを、大葉麦門冬(だいようばくもんどう)と呼び、鎮咳去痰、滋養強壮に用いる。

薬草の詩:
似たものにジャノヒゲがあります。ヤブランは花が上向きで、実が黒っぽく、ジャノヒゲは花が下向きで実が青っぽくなります。
野山でよく見るというより、家庭で花壇の縁取りや雨ドイの下などによく植えであります。何かの本で読んだのですが、ジンギスハンが兵糧食として持っていたと書いてありました。 (正)

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