ユズリハ

有毒植物
学名:Daphniphyllum macropodum Miq.
科名:ユズリハ科
用部:葉
用途:寄生性皮膚病
漢方薬:
説明文:
福島県以南の各地に分布。高さは10mほどの高木。雌雄異株。葉は長楕円形で長さ10~20cm。上面は濃緑色で光沢があり、裏面は白緑色。枝先にらせん状につく。花は5~6月に咲き花被がなく、葉腋から総状花序を出す。果実は10~11月に熟し、黒褐色になる。名の由来は、春に枝先に若葉が出たあと、前年の葉がそれに譲るように落ちることから。その様子を、親が子を育てて家が代々続いて行くように見立て、縁起物として正月の飾りや、庭木に使われる。
必要時に樹皮、葉を採取し、水洗いしてから、風通しのよいところで日干しする。おできに樹皮、または葉の乾燥したものを煎じ、煎液で患部を洗う。また家畜、ネコ、イヌなどの駆虫に用いる。生薬名は交譲木(コウジョウボク)

薬草の詩:
昔の本に「春、新芽がすっかりととのってのち、これを見届けるかのように、親である旧葉が落ちる。ゆえにユズリ葉と名づく。またわが国では歳首の賀具とする」と書いてあります。(『大和本草』)
この名前の由来を引用したあいさつが、新旧交代時によく使われていますよね。  (正)

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