イヌザンショウ

学名:Zanthoxylum schinifolium Siebold et Zucc.
科名:ミカン科イヌザンショウ属
用部:果実
生薬名:青椒または崖椒など
用途:咳止め、消炎、打撲、捻挫

説明文:
本州〜九州の原野や山野に分布する落葉低木。伐採跡などの攪乱のあった場所に多い。樹高が数m程度であるので、他の植生の回復に従い隠れてしまうが、種子の寿命は20年以上といわれ、土中で長い期間、次の攪乱の機を待っている。よく似るサンショウは葉や実に芳香があるが、イヌザンショウは香りがほとんど無い。また枝の刺が互生するので簡単に区別できる。果実を生薬名を青椒といい、民間薬として咳止め、消炎に用い、乾燥した葉は小麦粉と酢に練り合わせ、打撲や捻挫に効果があるという。また揮発油を含むので、昔は燈油として利用されたといわれる。

薬草の詩:

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