アベマキ

学名: Quercus variabilis
科名:ブナ科コナラ属

説明文:
本州中部以西、四国、九州に自生するブナ科コナラ属の落葉高木。コルククヌギ、アベクヌギ、オニクヌギ、ワタマキともいう。雌雄同株で高さ15~20m、幹の径は40cmにもなる。
樹皮は厚く灰黒色、コルク層が良く発達して縦にえぐれるように深い割れ目が多く見える。クヌギに似るが、葉の裏面に星状毛があり白っぽく、樹皮のコルク質がより発達している。
樹皮は、弾力があり軽くて強く、熱やガス、水を通さないためコルクの代用品とする。また薪炭材、シイタケの原木とされる。薬用途としてアベマキ(又は、クヌギ、コナラ、ミズナラ)の樹皮は、生薬「樸樕」(ボクソク)と言い、タンニンを多く含むため、苦みが強く、収れん作用があり、十味敗毒湯、治打撲一方に処方される。