ヒナタイノコヅチ

学名:Achyranthes bidentata Blume var. fauriei (H.Lév. et Vaniot)
科名:ヒユ科
用部:根 
用途:通経、鎮痛、利尿
生薬名:牛膝(ごしつ)
漢方薬:牛車腎気丸 折衝飲,芎帰調血飲,牛膝散
説明:
北海道以外なら全国各地路傍や日当たりのよい草むらなど普通に見かけるヒユ科の多年草草本である。草むらに入ると、衣服に種がくっつき、取り除くのに苦労することがある。茎の節部が隆起して紅紫色をしていて、日本では猪子の膝のように見えることから槌に見立てて猪子槌といい、中国では牛の膝関節にみたてて牛膝(ごしつ)という生薬名がつけられた。牛膝は神農本草経(しんのうほんぞうきょう)の上品に収録されている古くからの生薬である。筋骨を健やかにし、また活血、通経の作用があるとされている。単味では用いず、漢方処方の中に取り入れて使用。牛膝が配合されている漢方薬は、牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)折衝飲(せっしょういん)疎経活血湯(そけいかっけつとう)など主に足腰に関連する処方が多い。

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