水泳プールの保健衛生管理について(お願い)

平素より、本会学校薬剤師活動にご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

先月初めに以下の新聞記事が掲載されたことはご記憶に新しいことと存じます。

2020年5月9日 南日本新聞掲載
◇プール排水で川魚死ぬ
鹿児島市教育委員会は8日、同市の和田川で魚が大量死したと発表した。和田中学校のプールの排水が原因とみられる。保健体育課によると、同校職員が7日にプールの藻を除去するため殺菌消毒剤を通常より多く投入し、半分ほど排水した。翌日、「大量の魚が浮いている」と連絡が同校にあった。河川管理者の県などが、コイやアユなど数百匹を回収したという。

プール使用前に藻の発生を確認し、プール本体や循環配管内を5~10㎎/Lという高濃度塩素で洗浄する、スーパークロリネーションが行われ、高濃度のまま河川に排水されたのだと思われます。
鹿児島県薬剤師会といたしましては、毎年、鹿児島県教育庁保健体育課へ協力し、「鹿児島県水泳プール安全管理講習会」において「プールの衛生管理」の講義を行っており、その中でプール水の排水に関しても解説しております。今年度はその講習会より前に事故が起こってしまいました。
また、薬剤師会試験センターに依頼して、DPD試薬による残留塩素測定について検証していただきましたので参考にしてください。pH値によって正しく発色しないという資料も付けていただきましたが、プール水の検査の際には簡便な方法ででもpH値の確認が必要と考えられます。
つきましては、児童生徒が安心して水泳学習ができるように、担当校でのプールの衛生管理についての指導助言並びに、プールの管理日誌等の確認などをしていただきますよう、よろしくお願いいたします。

 

 

参考資料    「学校における水泳プールの保健衛生管理(日本学校保健会)」より

DPD試薬による残留塩素測定

DPD法の残留塩素測定時の異常発色

残留塩素が魚類に及ぼす毒性について

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